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アフィリエイト確定申告

アフィリエイトの確定申告は雑所得と事業所得、どちらで申請すべき?

アフィリエイトの確定申告は雑所得と事業所得、どちらで申請すべき?
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アフィリエイトで得た収益は、「雑所得」か「事業所得」で確定申告することになっています

しかし、「雑所得」と「事業所得」のどちらで確定申告すればいいのかは、基準が非常にあいまいで人によって意見が異なっているのが現実です。

これじゃあ何を信じていいかわからないですよね

なので今回は、

アフィリエイトで得た収益は、「雑所得」と「事業所得」どちらで確定申告するべきなのか

について、双方の意見をくらべながら徹底的に解説していきます。

 

今年アフィリエイト収入があって確定申告しようと思っている人は、税金で損しないためにもかならず読んでおいてくださいね。

筆者のプロフィール
  • アフィリエイト専業の個人事業主
  • アフィリエイトの確定申告歴2回

私は個人事業主ですが、内容的には個人事業主の方だけでなく、法人やサラリーマン、主婦の方にもあてはまる内容です。

雑所得や事業所得のことが全然わからない方でもわかるように説明しますので、安心して読んでくださいね。

アフィリエイトの確定申告は雑所得?事業所得?

アフィリエイトの確定申告は雑所得?事業所得?

結論からいうと、アフィリエイトの確定申告は「事業所得」でOKです。

くわしい理由はあとで説明します。

まずは、「そもそも雑所得と事業所得とはなんなのか」について説明していきますね。

雑所得とは?事業所得とは?

確定申告というのは、「自分が得た収入がどの所得区分にあたるのか」を考えて申告する必要があります。

今回の場合だと、「アフィリエイトの収入がどの所得区分にあたるのか」を考えないといけないわけです。

どんな所得区分があるの?

確定申告の所得区分は10種類に分かれています。

このなかに、雑所得や事業所得がある形ですね。

覚えなくていいですが、10種類の内訳はこんなかんじです。

【確定申告の所得区分】

  1. 利子所得
  2. 配当所得
  3. 不動産所得
  4. 事業所得
  5. 給与所得
  6. 退職所得
  7. 山林所得
  8. 譲渡所得
  9. 一時所得
  10. 雑所得

事業所得と雑所得の定義もみておきましょう。

 事業所得とは、農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業から生ずる所得をいいます。

引用:国税庁HP

 雑所得とは、上記1から9までの所得のいずれにも該当しない所得をいいます。

引用:国税庁HP

つまり、定義的には、

  • 事業所得とは「事業で得た所得」
  • 雑所得とは「他の所得にあてはまらない場合の所得」

となっています。

 

このままだとよくわからないので、わかりやすくすると、

「あなたはアフィリエイトを事業として行ってるの?」

ということが、事業所得か雑所得かの判断基準になってくるわけですね。

個人事業主や法人は「事業所得」でOK

個人事業主や法人の場合はわかりやすいです。

起業してアフィリエイトを事業として行っているわけなので、「事業所得」になります。

サラリーマンのアフィリエイト収入は雑所得?事業所得?

問題は、サラリーマンのアフィリエイト収入が雑所得と事業所得どちらなのかということです。

ここが、人によって意見が分かれるところなんですね。

実際に両者の意見をみていきましょう。

サラリーマンの副業は「雑所得」と主張する人の意見

「サラリーマンが副業でしているアフィリエイトは雑所得だ」と主張する人の意見をまとめると、以下のようなものです。

  • アフィリエイトで生計を立てられるレベルだと事業所得
  • 生計を立てられるレベルじゃなければ雑所得
  • 事業所得なら少なくとも年間20万円以上はほしい
  • 事業所得は本業と同じくらい稼いでからがおすすめ

税務署の人や税理士さんの意見です。

しかし、税務署の人や税理士さんの意見だからといって正解だとはかぎりません。

法律があいまいな以上、人の数だけ見解は異なります。

つぎでご紹介するように、実際に事業所得だと主張している税理士さんもいます。

サラリーマンの副業は「事業所得」と主張する人の意見

「サラリーマンが副業でしているアフィリエイトは事業所得だ」と主張する人の意見は、以下のようなものです。

  • 月1~2万円のブログ収入でも事業として認められる場合はある
  • 事業性の要件を満たしていれば事業所得になる
  • 開業届と青色申告承認申請書を出して継続的な努力をしていれば、それは事業所得になる
  • とりあえず事業所得で申告してみて、指摘されたら直せばいいだけ

「収入が少なくても継続的に頑張っているなら事業所得になる」「とりあえずやってみよう」という意見ですね。

このように、たとえば税理士さんでも人によって意見が正反対です。

ようは、「グレーゾーンを攻めるか攻めないか」という問題なわけですね。

私の意見「副業も事業所得でいいと思う」

私は、サラリーマンの副業だとしても「事業所得」で申告していいと思います。

理由は、あとから雑所得だと言われたとしても、そこまで痛手なわけではないからです。

たとえば、3年間の所得180万円が認められなかったとしましょう。

悪意を持った行為でなければ、そのときにかかる税金は、

  • 本来納めるべきだった税金(9万円)
  • 延滞税(7,956円)
  • 過少申告加算税(18万円)

→合計277,956円

程度だと思われます。

これくらいの額だったら、ボーナスが吹っ飛ぶくらいですし結構安くないですか?

 

しかも、以下のデータを見てもらえればわかるとおり、調査が入る確率も個人の場合は1.1%と非常に低く、100年に一度しかありません。

通常であれば3年、長くても7年経ったら税金は時効になりますし、1%の確率にビビるのはあきらかに損です。

事業所得で申告したからといって、調査が入り雑所得になる可能性は低いですし、雑所得になったとしてもそこまでの痛手ではありません。

調査が入ったとしても、以下の説得材料を持っておけば、事業所得として認められる可能性が高くなります。
もし疑いをかけられたら、これらの事業性の要件を満たしていると主張すればOKです。
  1. 営利性・有償性の有無
    →広告収益(取引実績)があり、営利目的でブログを運営している。収入が拡大していく可能性もある。無償で行っているわけではない。
  2. 継続性・反復性の有無
    →定期的に記事を更新している。継続していないわけではない。
  3. 自己の危険と計算における事業遂行性の有無
    →すべて自分の判断でサーバーやドメインを借りて、リスクを背負ってブログを運営している。雇われているわけではない。
  4. 精神的・肉体的労力の程度
    →平日は毎日◯時間、土日は◯時間、相当な時間をブログ運営にかけている。片手間でやっているわけではない。
  5. 使用人の雇用・物的設備の有無
    →PCやサーバー、ドメイン、通信回線、その他有料のものを購入して運営をしている。
  6. 職歴・社会的地位・生活状況
    →開業届や青色申告承認申請書を出して、ちゃんと広告仲介業を営んでいる。

リスクを考えても、青色申告で節税できるメリットのほうがはるかに大きいです。

なので、アフィリエイト収益は事業所得で申告するようにしましょう。

 

では続いて、事業所得でアフィリエイトの確定申告をするメリット・デメリットをご説明しますね。

事業所得でアフィリエイトの確定申告をするメリット・デメリット

事業所得でアフィリエイトの確定申告をするメリット・デメリット

事業所得でアフィリエイトの確定申告をするメリット・デメリットは、以下のとおりです。

【事業所得のメリット】

  1. 最大65万円を控除できる
  2. 家族への給与を経費にできる
  3. 赤字の繰り越しができる

→つまり、節税できる

【事業所得のデメリット】

  1. 帳簿付けが必要になる
  2. 会計ソフト代がかかる

一言でいうと、

  • メリット:お金を手元に多く残せる
  • デメリット:帳簿付けが必要になる

というかんじですね。

 

事業所得だと、「青色申告」という方式で確定申告することができるようになります。

なので、お得な税制精度をいろいろ利用することができて節税できるんですよね。

ただし、そのかわりに、帳簿付けが必要になるので手間は増えることになります。

 

それぞれ、もうすこし具体的にご説明していきますね。

メリット①:最大65万円を控除できる

確定申告をすると、所得税や住民税の金額が決まって納めることになります。

所得税や住民税の金額は、

収入から経費と控除を引いた金額

に一定の税率をかけて決まります。

なので、青色申告なら最大65万円を控除できて、支払う税金をめちゃくちゃ減らすことができるんですね。

65万円の控除を受ける条件はかんたんで、誰でも満たせるものなので、青色申告するだけで一気にお金を多く残せることができます。

メリット②:家族への給与を経費にできる

また、配偶者や15歳以上の親族に給与を支払うことができるようになるので、給与代を経費として引くことができるようになります。(※生計を一にしていることが条件です)

給与を支払うといっても、実際に渡す必要はありません。

会計上、給与を支払っていることにすればいいだけです。

給与額に明確な決まりはありませんが、年間103万円以内におさめるために、月額8万円に設定することが多いみたいですね。

年間100万円も節税できれば十分すぎますよね

メリット③:赤字の繰り越しができる

収入から経費を引いた金額がマイナス(赤字)になることもありますよね。

そんなときに、青色申告ならその金額を最長3年間繰り越すことができるようになります。

たとえば、翌年が黒字になったら、前年赤字だったぶんの金額を差し引いて相殺することができるんです。

これもかなり節税効果が高いので、利用しない手はありません。

デメリット①:帳簿付けが必要になる

青色申告のデメリットとしては、帳簿付けが必要になることですね。

しかも、65万円の控除を受けるためには「複式簿記」とよばれる、ちゃんとした簿記の形式で帳簿をつけないといけません。

ええ、簿記の知識なんてないよ
大丈夫。
会計ソフトを使えば自動的にやってくれるから!

デメリット②:会計ソフト代がかかる

簿記の知識がある人なら手書きで帳簿をつけることもできるんですが、今では税理士の人でも会計ソフトを使っている時代です。

複式簿記を手書きでやるのはおすすめしません。

ということは会計ソフトを購入することになるので、会計ソフト代がかかることになります。

ただ、会計ソフト代といっても年間12,000円くらいですし、青色申告で節税できる金額とくらべたら微々たるものです。

必要経費だと思って、これは購入しましょう。

おすすめの会計ソフトは以下の記事でご紹介していますので、そちらをご覧ください。

青色申告ソフトのおすすめ3選【全16商品を徹底比較】
青色申告ソフトのおすすめ3選【全16商品を徹底比較】青色申告ソフトのおすすめを知りたいですか?本記事では実際に青色申告を使っている個人事業主が、青色申告ソフト全16商品を比較した結果判明した青色申告ソフトのおすすめ3社を解説します。青色申告のおすすめを知りたい方はぜひご覧ください。...

もし当ブログの他の記事を読んで確定申告する場合には、「やよいの青色申告オンライン」を選んでおけば同じように手順を真似することができます。

調べる手間を省いて楽したい方は、私と同じソフトを購入しましょう。

人気No.1のソフトでコスパも最強なのでおすすめです。

アフィリエイト収入は事業所得で確定申告しよう

アフィリエイト収入は事業所得で確定申告しよう

結論、アフィリエイト収入は事業所得で確定申告しておけば問題ありません。

記帳の手間は増えるんですが、結果的に何十万円、何百万円も節税することができるので、事業所得にしない理由はないです。

とにかく節税効果が凄いので、これからアフィリエイトで継続して稼いでいく意志のある人は、事業所得で申告しましょう。

アフィリエイトの確定申告のやり方は、「アフィリエイトの確定申告のやり方【サラリーマン・個人事業主向け】」の記事でくわしく説明していますので、ぜひ読んでみてください。1から100まで手順がすべてわかるように作成しています。

事業所得の場合は青色申告で申告できますが、青色申告を利用するには「開業届」や「青色申告承認申請書」の提出が必要です。

そのあたりの手順も載せてありますので、一度チェックしておきましょう。

 

アフィリエイトの経費について知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

アフィリエイトの確定申告で落とせる経費まとめ【勘定科目も解説】
アフィリエイトの確定申告で落とせる経費まとめ【勘定科目も解説】アフィリエイトの確定申告で落とせる経費を知りたいですか?本記事では、アフィリエイトの確定申告で落とせる経費や落とせない経費など、経費まわりをすべて解説します。アフィリエイトの確定申告をする方はぜひご覧ください。...