そもそも僕は確定申告をする必要があるのかな?
やり方もわからないし、不安だな…
でも大丈夫!わかりやすく説明していくね!
この記事では、現在個人事業主で確定申告歴5回の私が、サラリーマンと個人事業主向けに「アフィリエイトの確定申告のやり方」を解説していきます。
アフィリエイトの確定申告は年間で所得が20万円以上超えていると必須となります。
確定申告をしないと脱税になってしまう可能性もありますので、 この記事を読んでしっかりと確定申告のやり方をマスターしていきましょう。
- 確定申告の基礎知識
- アフィリエイトの確定申告のやり方
- アフィリエイトの確定申告でよくある質問
この記事を読むことで、
- 確定申告は何をするものなのか
- 自分は確定申告をする必要があるのか
- 確定申告の具体的なやり方
など、アフィリエイトの確定申告をするための知識がすべてわかります。
この記事を読みながら進めることで、最初から最後まで迷わずに確定申告を終わらせることができるようになりますよ。
サラリーマン・個人事業主の方問わず、アフィリエイトで収入のある方はぜひ最後までご覧ください。
【必須】確定申告の基礎知識
確定申告のやり方をご説明する前に、まずは確定申告の基礎知識を学んでおきましょう!
下記のことは、確定申告をするうえで最低限知っておくべき知識となります。
- 確定申告は何をするものなのか?
- アフィリエイト所得を確定申告をしないとどうなってしまうのか?
- 「収入」「経費」「所得」の関係
- アフィリエイトの確定申告が必要な人は誰か?
1つ1つしっかりと解説していくね。
確定申告は何をするものなのか?
「確定申告」とは、1月1日~12月31日までの所得に対してかかる税金(=所得税)を計算して、税務署に所得税を申告・納税することをいいます。
サラリーマンの方は、これまで会社の給料から毎月税金が引かれていましたよね?
そのなかには、じつは所得税も含まれていたんです。
(他には住民税などが引かれています)
いままでサラリーマンの方は、会社が毎月の給料から税金を引いて、かわりに申告してくれていたので、自分で確定申告することはほとんどなかったと思います。
しかし、アフィリエイトなど副業をしている人は、一定以上の金額を稼ぐと、自分で確定申告をする必要がでてくるんです。
個人事業主も同様で、所得が一定額以上になると確定申告をすることになります。
つまり、「自分で稼いだお金については、自分で確定申告して税金を納めてね~」ということですね。
会社で働いて稼いだ分は会社が税金を支払ってくれるけど、副業で稼いだ分は自分で申告しないといけないんだね
アフィリエイト所得を確定申告をしないとどうなる?
では、アフィリエイト所得を確定申告しないと、どうなってしまうのでしょうか?
確定申告をしなければならない人が確定申告をしないと、納税漏れとなり、ペナルティが課せられます。
ペナルティの内容は、今まで滞納していた税金額に応じてプラスでお金を支払うというかんじですね。
具体的には、「無申告加算税」や「延滞税」というものを支払うことになります。
自分が確定申告の対象者なのかどうかは、国から通知がくるわけではありません。
自分で判断する必要があります。
あとの章で「あなたがアフィリエイトの確定申告をする必要があるのか」についてご説明しますので、あてはまったら忘れずに確定申告するようにしましょう。
もし今まで確定申告を忘れていた人は、はやめに税務署に行って申告するようにしてくださいね。
自主的に申告することで、ペナルティがすこし軽くなりますので。
さて、つぎは、確定申告をするうえで知っておくべき「収入」「経費」「所得」の関係について解説していきますね。
「収入」「経費」「所得」の関係
確定申告をするうえで、下記の3つの関係はかならず知っておいてください。
- 収入
- 経費
- 所得
なぜかというと、以下の2つの理由からです。
- 自分が確定申告の対象者なのか判断するのに使う
- 確定申告するのにも使う
むずかしそうに見えるかもしれませんが、実際はとてもかんたんです♪
「収入-経費=所得」
というかんたんな式さえ覚えておけばOK!
ただ、そうはいってもちんぷんかんぷんだと思いますので、わかりやすくご説明していきますね。
さきほどの式をかんたんにすると、下記のようになります。
「稼いだお金-稼ぐために使ったお金=儲け」
これならすこしわかりやすくなったでしょうか?
それぞれの例をあげると、以下のようなかんじです。
- 稼いだお金(収入)
…給与収入、アフィリエイト収入など - 稼ぐために使ったお金(経費)
…アフィリエイトのサーバー代やドメイン代など - 儲け(所得)
…収入から経費を引いた金額
3つの用語の意味さえおさえておけば、「あなたがアフィリエイトの確定申告をする必要があるのか」がわかるようになります。
それではさっそく、アフィリエイトの確定申告が必要なのかどうか見ていきましょう!
アフィリエイトの確定申告はいくらから?対象者は誰?
アフィリエイトの確定申告は、アフィリエイト収入があるからといって必ずしなければならないわけではありません。
ある条件に合致する人だけが、確定申告をすればいいんです。
では、アフィリエイトの確定申告が必要な人とは、どんな人なのでしょうか?
確定申告が必要な人
国税庁のHPから引用すると、確定申告が必要な人は下記の人です。
【確定申告が必要な方】
次の1から4のいずれかに該当する方は、所得税等の確定申告が必要です。①給与所得がある方
大部分の方は、年末調整により所得税等が精算されるため、申告は不要です。次の計算において残額があり、さらに(1)から(6)のいずれかに該当する
(計算)
1 各種の所得の合計額(譲渡所得や山林所得を含む。)から、所得控除を差し引いて、課税される所得金額を求めます。
2 課税される所得金額に所得税の税率を乗じて、所得税額を求めます。
3 所得税額から、配当控除額と年末調整の際に控除を受けた(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額を差し引きます。
(1) 給与の収入金額が2,000万円を超える
(2) 給与を1か所から受けていて、かつ、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円を超える
(3) 給与を2か所以上から受けていて、かつ、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、年末調整をされなかった給与の収入金額と、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)との合計額が20万円を超える
※給与所得の収入金額の合計額から、所得控除の合計額(雑損控除、医療費控除、寄附金控除及び基礎控除を除く。)を差し引いた残りの金額が150万円以下で、さらに各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円以下の方は、申告は不要です。
(4) 同族会社の役員やその親族などで、その同族会社からの給与のほかに、貸付金の利子、店舗・工場などの賃貸料、機械・器具の使用料などの支払を受けた
(5) 給与について、災害減免法により所得税等の源泉徴収税額の徴収猶予や還付を受けた
(6) 在日の外国公館に勤務する方や家事使用人の方などで、給与の支払を受ける際に所得税等を源泉徴収されないこととなっている②公的年金等に係る雑所得のみの方
公的年金等に係る雑所得の金額から所得控除を差し引くと、残額がある※公的年金等の収入金額が400万円以下であり、かつ、その公的年金等の全部が源泉徴収の対象となる場合には、所得税等の確定申告は必要ありません。
③退職所得がある方
外国企業から受け取った退職金など、源泉徴収されないものがある※退職金などの支払者に『退職所得の受給に関する申告書』を提出した場合、一般的に、退職所得に係る所得税等は源泉徴収により課税が済むことになりますので、退職所得の申告は不要になります。
なお、退職所得以外の所得がある方は、1又は4を参照してください。④①から③以外の方
次の計算において残額がある(計算)
1 各種の所得の合計額(譲渡所得や山林所得を含む。)から、所得控除を差し引いて、課税される所得金額を求めます。
2 課税される所得金額に所得税の税率を乗じて、所得税額を求めます。
3 所得税額から、配当控除額を差し引きます。
※公的年金等の収入金額が400万円以下であり、かつ、その公的年金等の全部が源泉徴収の対象となる場合において、公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20万円以下であるときには、所得税等の確定申告は必要ありません。
なお、住民税については「市区町村からのお知らせ」を参照してください。※上場株式等に係る譲渡損失と配当所得等との損益通算及び繰越控除の特例の適用を受けようとする方などは、1から4に当てはまらない方であっても確定申告が必要です。
引用:国税庁HP
つまり、1月1日~12月31日の期間で以下にあてはまるサラリーマンと個人事業主は、アフィリエイトの確定申告が必要となります。
【確定申告が必要なサラリーマン】
- 給与収入が年収2,000万円超
- 2カ所以上から給与の支払いを受けている
- アフィリエイトとその他の所得合計が20万円を超えている
【確定申告が必要な個人事業主】
- アフィリエイトとその他の所得合計が38万円を超えている
逆に、下記の人は確定申告をしなくてもOKです。
【確定申告が必要でないサラリーマン】
- アフィリエイトとその他の所得合計が20万円以下である
【確定申告が必要でない個人事業主】
- アフィリエイトとその他の所得合計が38万円以下
ポイントは、
- 給与は「収入(稼いだお金)」
- アフィリエイトとその他副業は「所得(儲け)」
で見るというところです。
つまり、たとえばサラリーマンが副業でアフィリエイトをしていて、
- アフィリエイト収入が年間30万円
- アフィリエイトでかかった経費が10万円
だとしたら、アフィリエイト所得(儲け)は20万円になるので、確定申告はしなくても大丈夫です。
※アフィリエイトで落とせる経費は下記の記事をご参考に!
念のため領収書や明細は証拠としてとっておいたほうがいいですが、帳簿づけや確定申告はしなくていいとされています。
でも、所得(儲け)が1円でもある場合には住民税の申告は必要になるから注意してね
なにそれ、どういうこと?
所得が1円でもあれば住民税の申告が必要
確定申告をしなくていい人でも、所得(儲け)が1円でもあるのであれば、「住民税の申告」をしなければいけません。
なお、所得税等の確定申告書の提出義務のない方は、原則として市区町村へ住民税の申告書を提出する必要があります。
詳しくは、お住まいの市区町村にお尋ねください。
引用:国税庁HP
というのも、住民税というのは、所得をもとに計算されるものだからです。
(※厳密には所得から控除(こうじょ)を引いた「課税所得」というものをもとに計算されるんですが、話がややこしくなるのでここでは割愛します)
もしあなたが確定申告をすれば、あなたの所得の情報が市区町村に届けられて、住民税が計算されます。
でも、あなたが確定申告をしないと、あなたの所得の情報が市区町村に伝わらないので、住民税を正しく計算できなくなるんですね。
なので、所得(儲け)が1円以上あるけど確定申告をしない人は、お住まいの市区町村に住民税の申告をする必要があります。
住民税の無申告はバレやすいので、所得(儲け)が1円でもあればきちんと申告するようにしましょう。
住民税の申告をする期間は、2月16日〜3月15日です。
申告期間になったら、最寄りの市役所や区役所で手続きをしましょう。
もし収入よりも経費のほうが多くて所得がマイナスだったり、収入から経費を引いてぴったり0円の場合には、確定申告も住民税の申告も必要ないので安心してくださいね。
アフィリエイトの確定申告のやり方【サラリーマン・個人事業主向け】
つぎは、いよいよ実践編です。
「アフィリエイトの確定申告のやり方」を解説していきますね!
おおまかな確定申告の流れ
はじめに、おおまかな確定申告の流れを見てみましょう。
- STEP1開業届と青色申告承認申請書を提出する
- STEP2個人事業開始申告書を提出する
- STEP3必要書類を準備する
- STEP4帳簿をつける
- STEP5青色申告決算書を書く
- STEP6確定申告書Bを書く
- STEP7確定申告書類を提出する
- STEP8所得税を納税する
1つ1つわかりやすく説明するから!
開業届と青色申告承認申請書を提出しよう
サラリーマンの方でも個人事業主の方でも、まず最初にやるべきことは、つぎの2つの書類を税務署に提出することです。
- 個人事業の開廃業等届出書(略称:開業届)
- 所得税の青色申告承認申請書
※結婚していて配偶者がいる場合は、「青色事業専従者給与に関する届出書」も提出しましょう。節税効果があります。
確定申告のやり方って、もしかしていろんなやり方があるの??
その代わり、複式簿記というちゃんとした簿記の形式で帳簿付けしないといけないんだけど。
それじゃ、青色申告にするね!
- 開業届
- 青色申告承認申請書
- 青色事業専従者給与に関する届出書
これらは税務署に行けば用紙をくれ、その場で書いて提出することができます。
私はまったく知識がないまま税務署に行ったんですが、言えば見本を見せてくれたので、なんとかなりました。
もしわからないところがあっても、税務署の人に聞けば答えてくれるので、心配しなくて大丈夫です。とりあえず印鑑だけ持って最寄りの税務署に行けばなんとかなります。
個人事業開始申告書を提出しよう
開業届と青色申告承認申請書を税務署に提出したら、つぎは「個人事業開始申請書」を県税事務所と市区町村の役所に提出しましょう。
※都道府県によって若干名前が異なります。
※県税事務所に提出すれば、役所には提出しなくていい県もあります。
「個人事業開始申請書」の提出期間や提出方法は、各都道府県によって異なります。
ネットで「個人事業開始申請書 都道府県名」と検索すればやり方がでてくるので、調べてみましょう。
参考までに、関東圏のHPを貼っておきますね。
HPを見てもよくわからない場合は、最寄りの県税事務所に行って、
- 個人事業開始申告書を提出したい
- 市区町村の役所にも提出するべきか
の2点を伝えれば大丈夫です。
ちなみに用紙は県税事務所や役所に置いてあるので、HPから印刷しなくても大丈夫ですよ。
私の場合、私が住んでいる県は県税事務所だけの提出でよかったので、県税事務所に行って、用紙をその場で書いて済ませました。
書き方は開業届とほぼ同じですし、わからなければ聞けば教えてくれます。
とりあえず、よくわからなくても県税事務所に行けばなんとかなるので大丈夫です。
アフィリエイトの確定申告に向けて準備するもの
まずは、確定申告に向けて準備しておくべきものを紹介しますね。
ただし、すべてをいますぐ準備する必要はありません。
1月ごろまで手に入らない書類もあるので、そうしたものは確定申告の時期(2月16日~3月15日)までに用意しておけば大丈夫です。
アフィリエイトの確定申告で最低限用意しておくものは、以下のとおり。
- 青色申告ソフト
- 預金通帳
- クレジットカード(使っていれば)
- 事業関係の領収書・明細
(アフィリエイト収入、アドセンス収入、書籍代、PC代など)
- 青色申告決算書
- 確定申告書B
- 給与所得の源泉徴収票(サラリーマン)
- 国民健康保険の明細(個人事業主)
- 国民年金の明細(個人事業主)
青色申告ソフトをまだ持っていない方は、以下の記事を参考に青色申告ソフトを購入しましょう。
※私と同じ「やよいの青色申告オンライン」
【アフィリエイトの確定申告者向け】帳簿の書き方
それではさっそく、帳簿の書き方から学んでいきましょう!
帳簿の書き方は、「【ゼロからわかる】やよいの青色申告オンラインの使い方【画像あり】」の記事でくわしく解説しています。
青色申告決算書と確定申告書Bの入手方法
帳簿が書き終わったら、青色申告決算書と確定申告書Bの用紙を手に入れましょう。
毎年1月中旬ごろになったらその年度用の用紙に切り替わるので、1月下旬以降を目安に用紙をGETすれば大丈夫です。
【入手方法】
- 青色申告ソフト上で作成する
- 税務署に取りに行く
→最寄りの税務署を探す - 市区町村の役所に取りに行く(ない場合もある)
- 確定申告の相談会場に取りに行く
- 税務署から郵送してもらう
- 国税庁のHPからダウンロードする
- 国税庁のHP上で作成する
→確定申告書等作成コーナー - 確定申告会場で作成する
青色申告ソフトをお使いの場合は、青色申告ソフト上で青色申告決算書や確定申告書Bの記入ができます。
なので、用紙を入手する必要はありません。
国税庁のHP上や、確定申告会場で作成する場合も同様です。
もし手書きで書きたいという人は、税務署などに行って用紙をもらってくるか、税務署に電話をして用紙を郵送してもらいましょう。
1番楽なのは、青色申告ソフト上で作成することかな!
データを転記せずにそのまま使えるから。
青色申告決算書と確定申告書Bの書き方
それでは実際に、青色申告決算書と確定申告書Bを書いていきましょう!
青色申告決算書の書き方
まずは、青色申告決算書を書きましょう。
といっても、青色申告ソフトを使っていれば、質問に答えていくだけですべて自動的に作成してくれるので、めちゃくちゃかんたんです。
今回は、やよいの青色申告オンライン
くわしくは、「【ゼロからわかる】やよいの青色申告オンラインの使い方【画像あり】」の記事をご覧ください。
確定申告書Bの書き方
青色申告決算書が書けたら、つぎは確定申告書Bを書きましょう。
確定申告書Bについても、やよいの青色申告オンライン上で書くことができます。
確定申告書Bの書き方も「【ゼロからわかる】やよいの青色申告オンラインの使い方【画像あり】」の記事でかんたんに解説していますのでご覧ください。
確定申告書類の提出方法
確定申告書類を書いたら、確定申告期間中(例年2月17日~3月16日ごろ)に確定申告書類を提出しましょう。
【提出に必要なもの】
- 青色申告決算書
- 確定申告書B
- 各種控除の証明書や源泉徴収票など
確定申告書類の提出方法は、おもに3つあります。
- 税務署に持っていく
- 税務署に郵送する
- ネット(e-tax)で提出する
どのやり方で提出しても大丈夫なので、好きなやり方で提出しましょう!
税務署に持っていく
まずは、税務署に直接持っていく方法ですね。
税務署の窓口が空いているのは、以下の時間帯になります。
月曜日~金曜日の8:30~17:00
上記以外の曜日や時間帯でも、「時間外収受箱」というのが外に設置されているので、そこに入れておけば受理されます!
時間外収受箱を利用する場合は、自分の宛名を書いた返信用封筒(切手を貼り付けたもの)を同封しておきましょう。
確定申告書の控えを返送してもらえます!
また、税務署以外でも、「確定申告会場」に指定されている会場であれば、確定申告書の提出が可能です。
税務署に郵送する
税務署に郵送するという手もあります。
その場合は、書留で郵送しましょう。
書留にすることで、郵送の証拠を残すことができます。
下記の方法では送れないので、注意してくださいね。
- 宅配便
- ゆうパック
- ゆうメール
- ゆうパケット
- クリックポスト
参考:日本郵便HP
また、申告書の控えを返送してもらうために、自分宛の返信用封筒(切手を貼り付けたもの)も忘れずに同封しておきましょう!
ネット(e-tax)で提出する
「e-tax」という方法を使って、ネットから提出することもできます。
e-taxはすごく便利なシステムで、2つのメリットがあります。
- ネットから提出できるから楽チン
- 青色申告決算書、確定申告書B以外の提出書類がほぼ不要になる(※ただし、証拠書類は5年間の保管が必要)
②の”提出書類がほぼ不要”と記載しているのは、すべての書類の提出を省略できるわけではないからです。
具体的には、以下の書類は郵送などで提出する必要があります。
- 譲渡所得関係の書類
・不動産登記簿謄本(抄本)・登記事項証明書
・特例適用のための証明書等 - 住宅借入金等特別控除関係の書類のうち、適用1年目のもの
・住宅借入金等特別控除に係る借入金年末残高証明書
・特定増改築等住宅借入金等特別控除(バリアフリー改修工事)に係る借入金年末残高証明書
・特定増改築等住宅借入金等特別控除(省エネ改修工事等)に係る借入金年末残高証明書
・特定増改築等住宅借入金等特別控除(多世帯同居改修工事)に係る借入金年末残高証明書
国税庁のHPに書かれている書類は提出を省略できるよ!
e-taxを利用すればネットで手続きを済ませられるようになるので、今後のためにもe-taxは利用できるようにしておくことをおすすめします。
誰でも利用できるものなの?
でも、そんなに時間はかからないよ!
e-taxを使うためには、以下のいずれかの事前準備が必要です。
- マイナンバーカード(通知カードは不可)とICカードリーダライタを用意する
- 税務署に行き、IDとパスワードを発行してもらう(この方式を「ID・パスワード方式」といいます)
※ICカードリーダライタは、マイナンバーカードの読み取りに対応しているAndroidスマートフォンと、Bluetooth機能がついているWindowsのPCの両方があれば代用可能です。
参考:国税庁HP
上記のどちらかができていれば、e-taxを利用することができます。
おすすめは、マイナンバーカードとICカードリーダライタを利用する方法ですね。
なぜかというと、「ID・パスワード方式」はマイナンバーカードとICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対処なので、そのうち廃止されることが予想されるからです。
せっかくIDとパスワードを発行しても、そのうちどうせ使えなくなるのなら、最初からマイナンバーカードとICカードリーダライタでやったほうが手間がなくていいと思います。
時間に余裕があるのであれば、マイナンバーカードを発行しておきましょう。
いまではメジャーな青色申告ソフトはe-taxに対応しているので、青色申告ソフトで書類を作成してそのままe-taxを利用することもできますし、国税庁の確定申告書等作成コーナーから書類を作成してe-taxで提出することもできます。
それじゃあ青色申告ソフトからやろっかな
所得税の納税方法
確定申告書類の提出が終わったら、所得税を納税しましょう。
所得税の納税期限は、3月15日までです。(3月15日が休日なら翌平日まで)
所得税の納税方法は5つあります。
- 現金
- 口座振替
- クレジットカード払い
- コンビニ納付
- 電子納税
現金
現金で納税する場合は、金融機関か税務署の窓口でおこないます。
おいてある納付書に税額などを書いて、現金を支払えばOKです。
口座振替
口座振替の場合は、振替依頼書を提出します。
引き落とし時期は、だいたい4月中旬ごろです。
クレジットカード払い
クレジットカード払いの場合は、「国税クレジットカードお支払いサイト」を利用します。
コンビニ納付
コンビニ納付の場合は、QRコードを使うやり方と、バーコードを使うやり方の2種類があります。
どちらを利用しても大丈夫です。
電子納税
e-taxを利用した人は、電子納税がおすすめです。
電子納税なら、ネットから納税ができるので。
電子納税には「ダイレクト納付」と「インターネットバンキング等を利用」の2つのやり方がありますが、どちらを利用しても大丈夫です。
迷ったら、ダイレクト納付のほうが簡単だったりとメリットが大きいので、ダイレクト納付にしておくといいでしょう。
アフィリエイトの確定申告でよくある質問
アフィリエイトの確定申告でよくある質問は、次の3つです。
- 会社にアフィリエイトの副業がバレないようにするには?
- セルフバック(自己アフィリエイト)で得た収入も確定申告しないといけない?
- 確定申告でわからないことがあったらどうすればいい?
会社にアフィリエイトの副業がバレないようにするには?
会社にアフィリエイトの副業がバレないようにするには、確定申告書Bの「住民税」の欄の右上にある、「給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係る住民税の徴収方法の選択」の項目を「自分で納付」に丸するだけでOKです。
そもそもなぜ会社に副業がバレるのかというと、副業の稼ぎを確定申告すると、あなたが納めるべき住民税の額が増えて会社に通知されてしまうからです。
つまり、ただ単に確定申告しただけだと、「ん??この人はやけに住民税が多いな。さては副業してるな」と会社の担当者が気づいてしまうわけですね。
ではどうすればいいのかというと、副業の分の住民税は自分で払うようにしてしまえばいいんです。
それが、先ほどお伝えした「自分で納付」に○をつけるという方法です。
「自分で納付」に○をつければ、副業の分の住民税は、自宅に納付書が送られてくるようになります。(5月~6月ごろ)
そして住民税の納付書がきたら、自分で住民税を納税するだけで大丈夫です。
これで会社に住民税の通知がいくことはありませんし、副業が会社にバレることもありません。
セルフバック(自己アフィリエイト)で得た収入も確定申告しないといけない?
セルフバック(自己アフィリエイト)で得た収入は、50万円を超えた場合に確定申告する必要があります。
なぜなら、セルフバックで得た収入は、一時所得にあたるからです。
※下記の「(4) 法人から贈与された金品(業務に関して受けるもの、継続的に受けるものは除きます。)」に該当します。
一時所得とは、営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得で、労務や役務の対価としての性質や資産の譲渡による対価としての性質を有しない一時の所得をいいます。
この所得には、次のようなものがあります。(1) 懸賞や福引きの賞金品(業務に関して受けるものを除きます。)
(2) 競馬や競輪の払戻金
(3) 生命保険の一時金(業務に関して受けるものを除きます。)や損害保険の満期返戻金等
(4) 法人から贈与された金品(業務に関して受けるもの、継続的に受けるものは除きます。)
(5) 遺失物拾得者や埋蔵物発見者の受ける報労金等引用:国税庁HP
一時所得にあたる収入は、特別控除額50万円が差し引けます。
収入から控除額を引いたものに税金がかかるわけなので、セルフバックで得た収入が50万円以下であれば、確定申告は必要ないということになります。
一時所得の金額は、次のように算式します。
総収入金額-収入を得るために支出した金額(注)-特別控除額(最高50万円)=一時所得の金額
(注) その収入を生じた行為をするため、又は、その収入を生じた原因の発生に伴い、直接要した金額に限ります。引用:国税庁HP
セルフバックで50万円を超える人はほとんどいないと思いますので、大半の人は確定申告をしなくて大丈夫です。
ちなみに、一時所得については記帳する必要はありません。
住民税の申告についても、50万円を1円でも超えたときに申告すればOKです。
事業で得たアフィリエイト収入と、セルフバックの収入がごちゃまぜになっている人は、事業収入と一時所得で分けて確定申告書に記載してもいいでしょうし、面倒なら事業所得として計算しちゃっていいと思います。(税金を多く支払う分には問題ないと思うので)
私はセルフバックも事業所得として計算しちゃってます。
ほとんど事業用のものだし、分けるのが面倒なので。
そんなにセルフバックは使っていないので、節税できるといっても少しでしょうし。
なので、セルフバックの収入の分も、確定申告ソフトに記帳しています。
ただ、ちゃんと1円でも節税したいのであれば、一時所得として確定申告書Bに記入するのがおすすめですね。
事業関連以外で得たセルフバック収入が多い人は、一時所得として確定申告するのがよいでしょう。
確定申告でわからないことがあったらどうすればいい?
確定申告でわからないことがあった場合は、以下のいずれかの手段を使って解決しましょう。
- インターネットで調べる
- 確定申告の本を買う
- 税務署の人に相談する
- 確定申告ソフトのプランをグレードアップする
- 青色申告会に入会する
- 商工会議所の記帳指導を申し込む
- 税理士に記帳代行を依頼する
どの方法を使っても大丈夫ですので、自分に合ったやり方を選択しましょう。
インターネットで調べる
インターネットで検索して解決できるなら、それが1番早くてかんたんな方法ですね。
情報が載っていれば、すぐに解決できますからね。
確定申告の本を買う
次におすすめなのは、確定申告の本を買うことです。
私はこれまで確定申告の本を6冊読んできたのですが、おすすめの本は下記の3つですね。
↓は、やよいの青色申告オンラインを使っている人向け
確定申告の一般的な悩みごとは、上記の本を読むことで解決できると思います。
自分で知識をつけつつ確定申告したい人におすすめの方法です。
税務署の人に相談する
税務署の人に相談するのも手ですね。
軽い内容だけだったら、電話で聞けば教えてくれると思います。
こみいった内容であれば、電話で相談の予約をとってから、税務署に行って相談をすればOKです。
確定申告ソフトのプランをグレードアップする
確定申告ソフトのプランをグレードアップして、メールや電話相談をするという手もありますね。
お金はかかりますが、「ソフトでの記帳方法がわからない」というお悩みの場合は、この方法が1番よいでしょう。
確定申告ソフトの使い方から事業の相談までできるので、悩みは全部解決できるはずです。
青色申告会に入会する
青色申告会とは、個人事業主の人が集まって自主的に運営している組織です。
年会費が15,000~20,000円ほどかかりますが、確定申告でわからないことは相談することができます。
初回だと1時間無料で記帳の相談にのってくれるところもあるので、ためしに利用してみてもいいかもしれませんね。
私は青色申告会に入会したことはありませんが、1時間無料で記帳相談をしに行ったことがあります。
商工会議所の記帳指導を申し込む
商工会議所の記帳指導に申し込むという方法もあります。
マンツーマンで個別指導をしてくれます。
私は利用して現在2年目になるんですが、満足度はかなり高いです。
しかも、商工会議所の記帳指導は無料で受けることができるので、結構おすすめです。
7月~3月を1サイクルとして、2年間無料で記帳指導を受けることができます。
(※3年目は月1,000円かかります。)
人によって異なるかもしれませんが、私は1回あたり2時間指導してもらってきました。
ただし、致命的なデメリットとして、問い合わせをしても本年度中には記帳指導を受けられない可能性があります。
私が実際にそうでした。(それじゃあ意味ないじゃんって話なんですが)
もしかしたら本年度は指導を受けられないかもしれませんが、気になる方はためしに問い合わせしてみましょう。
税理士に記帳代行を依頼する
面倒くさい人は、税理士に記帳を丸投げしちゃうという方法もあります。
自分でやるよりはお金がかかりますが、アフィリエイトの作業に集中できるというメリットもありますので、そこは一長一短ですね。
料金相場は月の仕分け数によって変わりますが、月額1.5万円前後で利用できます。
自分でやりたくないという方は、利用を検討してみましょう。
アフィリエイト確定申告のやり方まとめ
この記事のまとめです。
- 確定申告は「所得税を計算して申告・納税すること」をいう。
- サラリーマンは、アフィリエイトの儲けが20万円を超えたら確定申告しよう。
- 個人事業主は、アフィリエイトの儲けが38万円を超えたら確定申告しよう。
- 確定申告をしない人でも、アフィリエイトの儲けが1円でもあれば住民税を申告しよう。
- 確定申告の手順
①開業届と青色申告承認申請書を提出する
②個人事業開始申告書を提出する
③必要書類を準備する
④帳簿をつける
⑤青色申告決算書を書く
⑥確定申告書Bを書く
⑦確定申告書類を提出する
⑧所得税を納税する
この記事をひと通り読んで、アフィリエイトの確定申告のやり方がだいぶイメージできたと思います。
あとは作業あるのみです!
まずは、開業届と青色申告承認申請書の提出から始めましょう!